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くりはら's Diary

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○参加型地図情報は2030年までにどのように進化するか?

 この授業でオープンストリートマップの作成やマップスワイプの作業を実際に行ってみて、衛星写真を見て細かい所まで判断することの難しさを実感した。行ったことがある場所であっても知らない道や建物は多いのだから、海外などの縁もゆかりも無い土地だとなおさらである。特に、海外の道がわかりにくかった。地元の人間しか使わないような、建物の隙間の細い道や、衛星写真だとただの筋にしか見えない未舗装の道などの判断は難しい。この問題を解決するにはどうすればいいかを自分なりに考えてみた結果、スマホの位置情報ビッグデータを地図に反映させることを思いついた。連続した位置情報が線状に記録されている場所を道と見なして地図と重ね合わせ、最終的に人間がチェックを行うことで、かなり細かい道まで地図に記載することができるのではないだろうか。位置情報をビッグデータとして用いることで、地球上のスマホを持つ人間全員が参加して、地図の基盤を作成することができる。もちろんスマホの所持率は100%ではないし、途上国では困難かもしれないが、2030年までと考えるとスマホ普及率は今より高いだろうし、ひょっとすると新たなデバイスが生まれているかもしれない。ビッグデータを反映させることで、現在人間が手作業で行っている作業の負担が軽減され、より精度の高い地図が楽に作成できるのではないだろうか。

○授業の感想

 この授業では、自分の手で作業したり家から出て外で体験したりすることが多く、講義パートで学んだ内容を自分の物にすることができた。オンライン授業だとどうしても座学中心になっていたため、この授業は新鮮で、楽しく実践的に学ぶことができた。  私は今までOSMについては名前しか知らず、この授業で初めて知ることばかりであった。特に、その規模と参加人数の多さには驚いた。東京都心部は特に充実しており、多くのマッパーがこれまで積み上げてきた成果を実感した。ジオキャッシングを体験した回では、自宅周辺の狭い範囲にも多くのキャッシュが隠れていることを知り、自分の知らない世界がずっと前からすぐそばにもあったことを学んだ。カオスマップを作成した回では、OSMが私の予想以上に幅広い分野で利用されていることがわかった。  私は地図サービスといえばGoogleくらいしか知らなかったが、この授業を通じてOSMについて学び、その利用範囲の広さとさらなる可能性を知ることができた。思っていたより気軽に参加でき、個人で楽しめるサービスが多いため、それぞれの認知度が上がればさらに多くのユーザーを獲得できるのではないかと思った。